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このコーナー「やきものの常識は疑え!」はやきものギャラリーおよび美術館の企画、または関連書籍や陶芸作家の言動や作品、あるいは、現代社会において楽しく充実した生活を送るすべを心得ておられ、現在この国は民主主義であると何の疑念も抱かずに受容されている方にとって、必要なことは何一つ書かれていません。閲覧により不快感、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、ご家族への八つ当たり等の症状があらわれた場合、ただちに閲覧を中止し、当方ではなく医師・薬剤師・唎き酒師・祈禱師などにご相談下さい。乳幼児、小児にこれを読んで聞かせる場合はご家庭の教育方針への抵触にご注意下さい。また、本稿を閲覧しながらの自動車及び機械類の運転操作はしない下さい。

27. 行商の始まりの話

 

 

「民芸陶器」とはどういうものですか、という質問を受けます。

 

民芸という名称に関しては、近代になってから柳宗悦という人が提唱した「民衆的工芸」の略称ですが、その後の有象無象が、寄ってたかって話をややこしくしているだけのことで、実態はいたって簡明です。

 

要は「在地窯」である、ということです。

在地窯とは、地元で賄うことを目的として生産されたやきものを焼いた窯のことで、広域流通を前提としない窯のことです。

なのでここでいう「民芸陶器」とは、やきものを日常に使用することが一般化し始めた江戸後期から、生産が機械化されるようになった近代までに、在地窯で焼かれたものを指します。

 

したがって現代に個展や陶器店などで「全国展開する民芸」というのは、それ自体おかしなことなのですが、デパートの催事場の「北海道物産展」などではけっこうな動員数があるそうですので、これもそういう場での行商の売り文句として有効、とのことなのでしょう。

ただこの場合、名称を「観光陶器」にする方がわかりやすいと思います。

「身内」だけに流通するものや「会員制」のものには「陶芸教室」などがありますが、これはやきものそのものが産業になっているものではありません。

 

というわけで、現代製の民芸陶器というものは未だ寡聞にして知りません。