新宮さやか展ですよ

 

9月になりました。この8日から新宮さやかさんの個展がはじまりますよ。

 

新宮さんの仕事は、最近よくみかける「現代的」精緻さを前面に出した造形物の類のようにしか見えない人もいることでしょうが、そういうそんじょそこいらの同類のものとは完全に一線を画するものである、ということを断言します。

陶磁による前述の類の作品で、「やきものとしての良さ」が充分に備わった作品を、新宮さんのもの以外で目にした経験はありません。

 

「古典的」なものがお好きな方にも、いや、そういう方にこそ特にお勧めできます。これは何十回でも繰り返して言いたいところです。とにかく手に取ってみて下さい。

 

それでもまだ、「私はこういうのはちょっと・・・・」という人がいるのはわかってはいますが、まずは是非、次の行に書かれていることを検討してみて下さい。

 

「だまされたとおもってしんぐうさんのやきものをひとつてもとにおいてみることをこころからおすすめいたしますよ。」

<対訳>すべて如何なる陶磁器に興味を抱く者も、新宮さやかの作品は最低ひとつは絶対所持すべし。

 

そのうえで、「騙しやがったな」と思われた場合、そう言っていただければ売り値でお引き取りいたします。

 

片口と酒盃です。

李朝刷毛目徳利(15世紀)と、新宮さやか酒盃

猿投酒盃(10世紀)と、新宮さやか片口

李朝三島徳利(15世紀)と、新宮さやか酒盃

当廊で取扱いのない作者も含め、近現代の「たいがいの作者」の作品では試してみましたが、こいうふうな取り合わせでも何かしらの問題を感じなくて済む、「現代的」または「古典的」な近代以降のやきものには滅多にお目にかかれないものです。

どなたかご存知であれば、ぜひともご教示願います。

 

と、いうわけで当廊「特押し絶対おすすめ」の新宮さやかさんの作品です。

 

 

 

新宮さやか展、ですよ。

 

さて恒例の「酒器と酒の会」です。

新宮さやかさんです。酒には「最初よわくて後つよい」のだそうです。確かに・・・・。

今回の酒は、西条地元の「石鎚」で、ひやおろしと新作の純吟山田錦、そして前回大好評だった「宮寒梅」の鶯咲とAUTUMN  TIMEでした。

今回も楽しい時が流れてゆきました。

「オープニングパーティー」などでは決してございませんので、「詳細」に興味がある方は是非一度いらっしゃってみて下さいね!ご遠方からでも、来ていただく価値はあると思いますよ。