池西 剛 展

 

池西 剛 展

令和元年8月24日(土)~9月1日(日)

11:00~18:30 水曜定休(8/28)

 

 

 

 

 

少し斜めからの切り口になるかもしれませんが、時にはそういう紹介も面白いかもしれません。
近年この国では「ワーク・ライフバランス」であるとか「働き方改革」であるとかをとても大事にしているようです。そのような考え方も一つの生き方であろうと思います。ただそれ以外の生き方を許さぬと言いたげな法規や風潮には、この国の行く末を案じて嘆息を禁じえぬ店主です。
一流のスポーツ競技者や優れた音楽家、芸で身を立てている人々、この国を支えてきた研究者、職人、技術者などの人々は一心不乱に修行を積み、寝食を忘れて研究し、自らを鍛えてきたはずです。他のことをしている時も仕事が頭の芯からは外れず、時には一見関係ないことに触れることも、時間を経て仕事の結果に収斂してゆく。仕事は私生活と対峙する搾取される勤労ではなく、生き方の選択そのものという考え方です。
客観的に眺めるところ、池西剛の日々は正にそのような毎日です。陶磁器制作者として職人でありながら音楽家や競技者のように技術を磨き、研究者のように学び、思考し、検証する。人と語り、問いかけ、また思考する。
氏にとっては「極めて当然のこと」となるのでしょうが、いまの日本にそのような生き方を選び、それを徹底して実践する人がどのくらいいるのでしょう。
人が道具を使い始めた新石器時代以降を「やきものの現代」ととらえ、作品はすべてその大樹の中でこそ評価されるべきと考える彼にとって、それがごく自然なことなのです。

今回の作品は、その大樹の中で何を確認し、何を目指すことを試みた成果なのでしょうか。本展で、観て触れて五感以上のものも動員し、何かを受け取って下さった方はその「生きざま」に共振していただけたのだと私は信じます。
そして何を感じたかをお聞かせいただけることを願っております。

 

令和元年八月   ギャラリーラボ店主  野間省一

 

その時にしかできないこと・・
何をすべきか、何ができるのか、何を伝えるべきなのか・・
毎日毎日そのことを考え行動に移せるのは常日頃からの積み重ねからでてくることなのでしょう。
いつも原点にかえりそのものをみつめる姿勢はやきものに繋がり全ての物事にもつながり、池西さんの作品に重なります。

氏の作品と向き合ったときに受ける厳しさ、美しさ、色っぽさ、また端々に顕れるかわいらしさは品格につながります。
見る側の私たちにもビリビリと緊張が走ります。

氏の作品は随分まえから拝見していたのですが、それらの作品に今やっと近づけたかのように思えてきます。

今回の展覧会では新作の面象嵌ほか、以前から手がける黄瀬戸、黄野、黒、青瓷も加わります。

ぜひ、お近くでご覧下さい。どうぞお楽しみに!

ギャラリーラボ  小野銘子

 

 

 

 

 

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