【閲覧上のご注意!】※閲覧前に必ずお読みください。
このコーナー「やきものの常識は疑え!」は、やきものギャラリーおよび美術館の企画、または関連書籍や陶芸作家の言動や作品、あるいは、現代社会において楽しく充実した生活を送るすべを心得ておられ、現在この国は民主主義であると何の疑念も抱かずに受容されている方にとって、必要なことは何一つ書かれていません。閲覧により不快感、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、ご家族への八つ当たり等の症状があらわれた場合、ただちに閲覧を中止し、当方ではなく医師・薬剤師・唎き酒師・祈禱師などにご相談下さい。乳幼児、小児にこれを読んで聞かせる場合はご家庭の教育方針への抵触にご注意下さい。また、本稿を閲覧しながらの自動車及び機械類の運転操作はしない下さい。

2. 病気予防について

 

高温長時間症候群という病気があります。熱中症の仲間ではありません。

 

「何度で焼いたか」と聞く人がいます。質問の良し悪しはさておき、問題は答える側に、1200℃なら1300℃、5日間なら7日間と、より長く申告しようとする傾向があるということです。なぜでしょうか。温度が高く時間は長い方が良いものが焼けると本気で考えているのでしようか。そうでなければ、買う側を馬鹿にしているかと思われます。

 

うどんや蕎麦にもそれぞれに適した茹で時間があり、天麩羅を揚げるにも適温があります。長過ぎても高過ぎてもいけません。やきものも、高温だから「よく焼けている」わけではないのです。

 

前述の場合、たいがいこう続きます。「このやきものは焼きが良い。なぜならば高温でじっくり時間をかけて焼いているからだ。ゆえにそのぶん高価なのである。」

買う側の皆様は、こんな出来そこないの三段論法で温度や時間の「延長・超過料金」を不当に搾取されぬよう、また、余剰光熱費や残業手当の肩代わりをさせられないようにご注意ください。

予防策としては、病人特有の言動を察知することが有効ですが、そういった、やきものをみるうえであまり重要でないことに執着せぬことが更に良策です。

温度や時間といった断片を知っても、かえってその全体像は不確かなものとなります。

 

もっと恐ろしいことには、そんなことに首を突っ込んでいると、知らぬ間に「やきものや」になってしまいます。

 

こうなると、残念ながら手の施しようがありませんので、諦めてください。